住友林業の断熱材はグラスウールだけ?他の種類と性能を調べてみる
目次
- 住友林業で使われているグラスウールとは?
- 住友林業ではさまざまな断熱材を使用しています!
- 断熱性能を知る指標!「UA値」はどうなっている?
- 住友林業の断熱材は厚さは、過去のものと比べると段違い!
- 住友林業の断熱材は標準仕様でも性能が高いです!
- 住友林業の断熱材は変更しなくても十分な性能を持っています!
- 住友林業の床に仕込む断熱材の性能は?
- 住友林業が基礎の断熱材を内側に入れる理由
- 断熱性能の王者、一条工務店と比べてみよう
- 壁内結露って何?知っておきたいグラスウールのリスク
- 断熱性能はここまで進化している!1980年代の家と比べてどうなの?
- 住友林業のグラスウールは袋入り。メリット&デメリットを確認!
- 断熱性能を強化した「360°TRIPLE断熱」を新規採用!
- 「木」という素材そのものの断熱性にも注目が集まっている!
- 住友林業は「のり」にもこだわっている
- グラスウールは「音の反響」にも強い!
- 住友林業が全棟で申請している「BELS」って何?
- 住友林業の弱点は「壁」?辛口ブログを参考にしてみる!
- 住友林業の新技術!「外気冷房」って何?
- 知ってた?グラスウールは地震にも強い
- 【まとめ】適材適所な断熱材の使い方で、業界トップメーカーを追う
毎年、「猛暑」が話題となる日本。新居での生活が快適なものになるかどうかは、断熱材の選び方にかかっていると言っても過言ではありません。
「木の家」でおなじみの住友林業の家はどんな断熱材を採用しているのでしょうか。
今回は、住友林業の家の断熱性能に注目してみましょう。
昔ながらの木の家は、夏涼しい。
・・・そんなイメージもありますが、本当にそうなのでしょうか?
住友林業の家は涼しいの?
住友林業ではグラスウールと呼ばれる断熱材を使用していますが、効果は高いかなと思います。
グラスウールとは、ガラスを細かくしたものと砂を混ぜた断熱材のことです。
外壁や天井などに敷き詰める形で使い、エコで安全な断熱材として使われることが多くなっています。
耐火性能が高く、シロアリの被害も受けにくいので木造の住友林業の家とは非常に相性がいいものになっていますね。
ガラスと砂を混ぜ込んで作るだけなので、費用としてもコストを下げることに成功しているのでうれしいポイントが多いです。
しかし、湿度に弱いという弱点だけがありますが、住友林業では格子状のパネルを使って湿気対策を行っています。
弱点をきちんと考慮している住友林業ならば、安心して施工してもらえるかなと思います。
住友林業ではさまざまな断熱材を使用することで、家の断熱性能を高めているようです。
壁や天井にはグラスウールを使用することで、隙間なくしっかりと熱をシャットアウトします。
湿気に弱いという弱点も、住友林業ならではの技術でカバーしてあるので安心です。
ほかにも、床下には押出法ポリスチレンフォームを使用して、床下の湿気と共に空気が漏れ出すのと入ってくるのを防ぐことに成功しています。
シロアリの侵入も同時に防ぐ作りになっているので、非常に有効な処置かなと私は思います。
窓にもアルミ樹脂複合サッシやアルゴンガス入りのガラスを使うなど断熱性に対して徹底した素材を使用しているのがわかります。
木造住宅でこれだけ断熱機能を高めてくれているのは、住友林業のほかにはなかなか無いかなと個人的には思います。
しかし、断熱材の種類だけで「断熱性が高い/低い」と判断するのは少々乱暴です。
住宅に関して素人な私たちはメーカー側の説明を信じて選ぶしかありませんが、やはり客観的な基準は欲しいですよね。
実は、建物の断熱性能はある数字によって表すことができます。
それは「UA値=外皮平均熱還流率」というもので、建物全体の「熱の伝わり方」を表すもの。
数値が小さいほど「断熱性の高い家」ということになります。
同じような数字に「U値」や「R値」もありますが、建物全体の断熱性を見るにはUA値が確実です。
住宅の断熱性能について議論する場合は、使われている断熱材が何であるか?よりもこのUA値を見るのが手っ取り早い!
住友林業の家は、全ての地域において1.0以下。
特に北海道など寒冷地で数値が低いことから、地域の気候特性に合わせた家づくりをしてくれているんだということがハッキリわかりますね。
住友林業では、断熱材の性能向上を常に考えている企業だと私は思います。
断熱材の性能は、その厚さに比例して性能がアップすると言われているようです。
住友林業の断熱材は、昔は天井が31mm、壁には23mm、床に14mmのものを採用していました。
それが現代では、断熱材の厚さが圧倒的に増えているのです。
今では天井が220mm、壁は100mm、床は100mmとなっています。
これだけの厚さになってくると、家の省エネルギー性能も向上すると共に電気料金などの節約にも貢献してくれますね。
断熱材の厚さは寒い地域になれば厚くなっていく傾向にありますので、家の快適性に関していえば住友林業ならば心配することはないかと私は思います。
寒いのが苦手な人は、断熱材の厚さにもこだわってみるのはいかがでしょうか。
住友林業の家は、断熱性能の高さが1つのウリになっていると私は思います。
標準仕様でもその性能の高さには定評があり、その理由としては断熱材の高さにあるようです。
天井や壁に使われる鵜断熱材としてグラスウールが採用されており、厚さも十分なものが取られています。
部屋の気密性はもちろん、外の音もシャットダウンしてストレスを無くすことに貢献してくれます。
グラスウールは結露などが発生しやすいという弱点もありますが、住友林業ではこの点も技術力にてしっかりフォローしてくれているのです。
床材には押出法ポリスチレンフォームという断熱材を使用しており、こちらは気密性の向上だけでなくシロアリの侵入も防ぐ力があります。
これだけ家のことを考えて作ってくれている住友林業ならば、安心できるかなと私は思います。
住友林業の家は、オーダーメイドで作れるので断熱材なども変更することが可能になっているかと思います。
しかし、断熱材に関しては私は無理に変更する必要はないかなと感じています。
住友林業の断熱材は高性能で、標準仕様でもしっかりと高気密・高断熱の家を実現しています。
私が住友林業の断熱材と他のハウジングメーカーと違うなと思ってしまうのは、夏場でも快適に過ごせるという点です。
断熱材を使用する家では、たまに夏場の空気調整が難しくなってしまうことがあります。
住友林業ではそうしたことも無く、夏場でも断熱材によってイヤな暑さを感じることはないようです。
これは、住友林業が木材にこだわった家を作っていることに理由があるかと思います。
木のぬくもりがある家に、私ならば住みたいですね。
住友林業で使われる断熱材は、性能が高くて冬では寒くなりずらく、夏でも暑くなり過ぎないと言った丁度良いものとしてまとまっているようです。
もちろん気温の感じ方には個人差があるかと思いますが、住友林業では地域によって断熱材の性能を調整してくれるのもうれしいですね。
また、床に使われる断熱材には押出法ポリスチレンフォームと呼ばれるものを使っており、床下から入ってくる外気もきちんとシャットアウトしてくれます。
この押出法ポリスチレンフォームのうれしいところは、断熱性能だけでなく防蟻にも効果をしてくれているという点にあります。
住友林業の家は基本的に木造建築になってきますので、シロアリのこともきちんと考えた作りになっているのは非常にうれしいかなと私は思います。
昔は家の断熱性能を高めるため、断熱材を外壁にそのまま使うのが主流となっていました。
しかし、外壁に断熱材をそのまま使ってしまうと、そこからシロアリが侵入しやすくなってしまい家の安全性という面で非常にネックになってしまうというデメリットがありました。
木質にこだわる住友林業さんの家ならば、この点に関しては致命傷になってくるのではないかと思います。
そこで、住友林業では家の外壁に断熱材は使わずに、天井や壁の内側、さらには床下に断熱材を仕込むという形を取っています。
壁の内側だと断熱性能が下がるという風に思いそうですが、住友林業では天井に220mm、壁に100mm、床に60mmと十分な厚さを確保しています。
壁の内側に仕込むことで、冬場の寒さと夏場の暑さが程よいバランスになっているようなので住みやすい家なのではないかなと個人的には思います。
断熱性能といえば、同じく木造住宅が得意な一条工務店が有名ですが、UA値を比較してみるとどれだけの違いになるのか気になるところです。
調べてみたところ、両社のUA値はどの地域においてもほぼ同じ!
出典:一条工務店 公式サイト 平成25年省エネルギー基準と「i-smart」のUA値(断熱性)比較
- 省エネ基準1:0.46
- 省エネ基準2:0.46
- 省エネ基準3:0.56
- 省エネ基準4:0.75
- 省エネ基準5:0.87
- 省エネ基準6:0.87
一条工務店は、一般的なグラスウールの約2倍の断熱性能を持つ「高性能ウレタンフォーム」を採用していることをアピールポイントとしていますが、建物全体の断熱性を見てみれば、グラスウールを採用している住友林業の家と大差はないのです。
断熱性を比較する場合は断熱性の種類やU値、R値ばかりではなくこの「UA値」を比較してみることが大切ですね。
断熱材を語る上では、「結露」の問題を避けては通れません。
盲点となりやすいのは、壁内結露。
読んで字のごとく、壁の内側の見えないところで進行する結露のことです。
こちらのコラムにもあるように、一般的な住宅で採用されている「構造用合板+グラスウール」という組み合わせは、地域によっては壁内結露のリスクが高くなります。
⇒ 参考:一級建築士事務所 公式サイト 壁内結露に注意しよう。グラスウールと構造用合板だけじゃない、壁内結露の可能性
では、住友林業の家はどうなのか?というと、壁体内に独立した空気層を設けて余分な湿気を放出させるような仕組みになっています。
また、万が一外壁から水分(雨水など)が侵入したとしても「半透明高分子防水シート」の高分子吸収体が水分を吸収して膨張することで水分の侵入口を塞いでくれます。
こういった水分対策は、家の耐久性を高め寿命を延ばすことにつながります。
断熱性や断熱材について考える際には、一歩進んで「結露」「水分」についても考慮すべきですね。
設計士さんがちゃんと考えておいてくれるだろうと思いがちですが、実際はコスト重視でそこまで考えてもらえていないケースも多いのです。
「見えない部分」についてどこまで突っ込んだ質問ができるかが、家づくりの成否を左右すると言っても過言ではありません。
「おっ、そんなことまで聞いてくるなんて、なかなかやるな」
と、メーカー側が一目置くくらい知識を蓄ておきたいものですね。
断熱性能はここまで進化している!1980年代の家と比べてどうなの?
昨今の住宅は、断熱性能が飛躍的にアップしています。
たとえば筆者の実家は1980年代に建てられた家ですが、最近の新築のお宅と比べると比較にならないくらい、夏は暑くて冬は寒い・・・。
具体的な数値で言うとどのくらい違うのか?住友林業の公式サイトにとてもわかりやすいデータがありましたのでシェアします!
出典:住友林業の家 公式サイト 断熱 壁・天井・床を隙間なく断熱
壁や天井・床を隙間なく断熱材ですっぽり包んだ住友林業の家は、1980年代の家に比べるとその厚みは4倍以上。
こちらのグラフにあるように、夜11時に暖房を停止した場合、朝5時の室温には5度以上の差があります。
出典:住友林業の家 公式サイト 断熱 1980年頃の家(旧省エネ基準)との比較
つまり、断熱材の厚みが増し、さらにその施工技術が向上したことで、日本の住宅は確実に「熱を伝えにくく進化している」ということ。
外気の影響を受けにくいので、1980年代の家に比べたら年間に10万円もの光熱費をカットできるのです。
出典:住友林業の家 公式サイト 断熱 1980年頃の家(旧省エネ基準)との比較
こういった具体的なデータをわかりやすく出しているメーカーはありそうでいてあまりないので、「今」と「昔」の住宅性能を比較したい場合は重宝するはず。
特に、建て替えを検討されている方は、「今住んでいる家(1980年代に建てた家)と比べて、新しい家がどれだけ快適なのか」を具体的な数字で見て自分や家族を納得させることができるでしょう。
他社比較ばかりで答えを出せない時は、こういった「新・旧」の比較に目を向けてみるとメーカー選びや商品選びのヒントや決定打を見いだせるかもしれません。
住友林業のグラスウールは袋入り。メリット&デメリットを確認!
グラスウールは、袋に入った状態で施工されるのか、それとも袋に入っていない裸の状態かによっても性質が違ってきます。
まずは、グラスウールの性質について素人にもわかりやすく解説してくれているコチラの動画を参考にしてみてください。
この動画の中でも言われていますが、多くのメーカーは湿気対策として袋入りのグラスウーを使っています。
しかし、袋は連続させて施工しないと隙間から湿気が入り込んでしまうというデメリットがあるのです。
理想的には、袋ナシのグラスウールをサイズ通りに入れて気密シートを貼るという方法が良いのだとか。
では、住友林業の家はどうなのか?というと、グラスウールは「袋入り」が使われています。
「コストを下げる」という意味では袋入りが良いのですが、施工技術がマズイと隙間ができやすく断熱欠損が起こりやすい。
住友林業クラスになればそんな致命的な施工ミスはないとは思いますが、「袋入りのグラスウールには断熱欠損が起こる可能性がある」というのは事実なので、この点は要注意ですね。
もっとも、「筋交いのないビッグフレーム工法なので断熱材の施工がしやすい。だから職人による腕の差が出にくい」という住友林業ならではのメリットもあるので、袋入りグラスウールの弱点については考慮されているものと思われますが。
気になる方は、担当の営業さんに「こんな話を聞いたんですけど・・・」と疑問をぶつけてみましょう。
具体的に袋入りグラスウールをどんな形で施工していくのか、袋同士をどうやってくっつけていくのか、動画など見せてもらえたら安心できますね。
断熱性能を強化した「360°TRIPLE断熱」を新規採用!
住友林業は2020年9月、新たに「360°TRIPLE断熱」という断熱技術を標準仕様とすることを発表しました。
⇒ 参考:住友林業 公式サイト 断熱材・構造材・窓でしっかり断熱「360゜TRIPLE(トリプル)断熱」標準採用
これは、断熱材+構造材+窓で建物全体を360°しっかり包み込んで断熱しますよ、という手法。
コロナ渦にあって自宅で過ごす時間が増えていることを鑑み、省エネ効果のニーズの高まりにこたえる形で開発・販売が決まったようです。
注目したいのは、使われる断熱材。
「グラスウール(高性能品)24K」を新規採用しますが、これは従来のグラスウール10Kに比べて繊維径は1/2、密度は2.4倍とのことです。
つまり、これまでよりも断熱材の目が細かく、“密”に断熱材が施工される形となります。
その分、断熱材内の空気層が細分化され、外気からの熱の出入りを効果的にブロックできるようになるのでしょう。
世の中のみんなが家にいる時間が長くなっていることを踏まえ、「だったら、もっと家にいる時間を快適にしてあげよう」「そのためにはどうすれば良いのか?」とアグレッシブに考える姿勢は、さすが住友林業ですよね。
「コロナで経済状況が悪化している人が多いから、家買うのはやめておくか」
「こんな時に家を買う人なんていないんじゃないか」
と思いがちですが、自宅で過ごす時間が長いからこそ、今、住宅環境を整えるって非常に大事です。
どんな困難な状況もチャンスに変えられるんだ、ということを証明しているような販売戦略ですね。
「木」という素材そのものの断熱性にも注目が集まっている!
住友林業の家といえは「木」ですよね。
実は木は、鉄やコンクリートに比べてとても断熱性に優れた素材だということをご存知でしたか?
コチラのグラフでわかるように、熱の伝導率で見ると鉄は木の約440倍も熱を伝えやすいのです。
しかも、木の家は鉄骨住宅にはない自然ならではの「あたたかみ」があるのも魅力的ですよね。
玄関に入った瞬間の、あのふわっと木が香る感じは、残念ながら鉄骨住宅では味わえません。
人間も元々は森で生きていた生き物ですから、本能的に自然を求めているところがあるのでしょう。
やはり自然の中に身を置くと心身がリラックスしますし、木の家にも同様の効果があるのです。
人間も、なんだかんだ言っても「動物」なんですよね。
コロナ渦で在宅で仕事をする方が増えた今、自然素材の家づくりをするメーカーに注目が集まっているようです。
通勤がほとんどないなら駅の近くである必要もないし、都心である必要もない。
ならば、土地の安い郊外で、ちょっと奮発して住友林業の家を建てようかな・・・という選択も十分“アリ”ではないでしょうか。
みなさんも、コロナをネガティブに捉えるのではなく、むしろ「これは生き方を変えるチャンス」と捉えて、家づくりの概念を大胆に変えてみませんか?
住友林業は「のり」にもこだわっている
一言で「グラスウール」と言っても、実はいろいろな種類があります。
住友林業で使われているグラスウールは、こちらの写真からもわかる通りとても微細で量が多いのが特徴。
一般的な住宅で使われているのがフェザーだとしたら、住友林業のものは「ダウン」。
この比較はとてもわかりやすいですよね。
フェザーのジャケットよりダウンのほうがあったかい!というのは、あなたも体験されたことがあるのではないでしょうか。
ダウンのほうが量が多く空気が動きにくいので、外気が入り込みにくい、つまり優れた断熱性を発揮するというわけです。
また、この断熱材を結合する方法についても要注目。
この点はあまり意識したことがなかったという方も多いかもしれませんが、一般的なメーカーでは石油由来の接着剤が使われているのに対して、住友林業では植物由来の「のり」を使用しています。
良質な木材にこだわった家づくりをしているばかりではなく、断熱材をくっつける”のり”までも自然志向!
このような細部までこだわって作られているんだということを知ると、他のメーカーに比べて価格が高いのも納得できますね。
住友林業は、目に見える部分ばかりではなく見えない部分も「自然素材」にこだわった家づくりを実現しているメーカーだということがよくわかるポイントです。
グラスウールは「音の反響」にも強い!
住友林業では、グラスウールの強みとして「音の反響を抑える」という点も挙げています。
つまり、吸音性能に優れていて、家の中で音が響きにくいということですよね。
「音が響くとなんかまずいの?」と思われるかもしれませんが、音の反響は意外と私たちの心理面にストレスを与えていることがわかっています。
実際、家具を置く前の物件は声や音が響きますよね。
ピアノなど楽器演奏をする方がいるご家庭や、オーディオで音楽を聴く趣味がある方は、なおさらこの「反響」が気になることでしょう。
普通に会話をする場合でも、どこかのホールみたいにやたら声が響き過ぎたら、ちょっと話しにくくないですか!?
些細な物音も大きく聞こえてしまうので、家の中にいても家族が立てる音が気になって勉強や仕事に集中できなかったり、睡眠が浅くなったりといった問題も生じてくるかもしれません。
二世帯住宅の場合、特に「音」は家族関係に亀裂を生じかねない深刻な問題ですよね。
断熱材というと「温度」の問題にばかり注目しがちですが、「音」にも注意を向ける必要がありますね。
ただ、一部では「グラスウールよりもセルロースファイバーのほうが音の反響は少ない」という説もあります。(実際にその様子を比較して動画にしている方もいます。)
家を建てる際には、そのメーカーがどんな断熱材を使っていて、「音」についてどれだけの効果があるのかを必ず質問して疑問や不安を解消しておくようにしましょう。
住友林業が全棟で申請している「BELS」って何?
住友林業は公式のニュースリリースの中で「戸建て注文住宅については全棟でBSLSを申請しています」と謳っています。
一般の方にとっては、「BELS?それって何なの?」という感じですよね。
これは、省エネ性能を第三者機関によって評価してもらう制度のこと。
⇒ 参考:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会 公式サイト 建築物省エネルギー性能表示制度とは
住友林業側がどんなに強く「わが社が作る家は、どこのメーカーの断熱性にも負けていませんよ」と謳ったところで、それが本当かどうかわかりませんからね。
どこの会社だって、自社製品のことを悪く言うはずがありません。
だから、「それって本当?証拠はあるの?」と、私たちの代わりに調査して報告してくれるのがBELSなのです。
住友林業のように新築の全てを評価してもらっているのは、大手のハウスメーカーでは初めてのこと。
※今ではヤマト住建も全棟でBELS申請を行っているようです。
⇒ 参考:ヤマト住建 公式サイト BELS(建築物エネルギー性能表示制度)とは
「どの物件を、いつ誰に調べてもらってもわが社の製品は優秀ですよ!」と言える自信があるからできることです。
それだけでも、「住友林業は断熱性については信頼できそうだな」と思えますね。
どこのメーカーで建てるかを選ぶ際には、こういった「第三者の目」を通した評価がなされているかどうかも基準の一つにしたいものです。
住友林業の弱点は「壁」?辛口ブログを参考にしてみる!
住友林業さんほどのクラスになると、良くも悪くもいろんなところで話題として取り上げられるのは当然。
その断熱性についても、あえて辛口で分析している口コミ、ブログもよく目にします。
それが正しいかどうかは別として、私たち消費者としてはいろんな見方があることを知っておくべきでしょう。
たとえばコチラ、埼玉県秩父郡にある高橋建築さんは「住友林業さんの断熱性については、外壁がちょっと弱点といえるかもね」という内容の指摘をされています。
⇒ 参考:高橋建築 公式サイト 住友林業の家は暖かい?断熱調査7 部位別断熱性能
根拠なく批判するアンチではなく、住友林業の家の各部位の断熱性能を詳しく比較した上でおっしゃっていることなので、一つの見方として参考にしてみる価値は十分にあるでしょう。
逃げる熱のうち、その45%が外壁から逃げている。(外壁からの熱の出入りが大きいということです)
ただ、この投稿の後で2020年9月には「360度トリプル断熱」なども新たに採用されているので、住友林業側もその弱点は十分に自覚した上で商品開発・改良を続けているのだと思います。
大手といえども、いろんな角度から見ればプロにしかわからない弱点もあるでしょう。
私たち消費者は、「大手だから全面的に信用してもいいはずだ」「間違いないはずだ」と営業さんが言うことを盲目的にうのみにしがち。
ですが、「こういう意見もあるんだね」「こういうデータもあるんだ」と様々な情報や意見に耳を傾ける余裕が必要ですね。
そのくらいの余裕が持てる時に家を建てるのが理想的!
住友林業の新技術!「外気冷房」って何?
住友林業は、ZEH技術でも最先端を走るメーカーとしておなじみ。
オリジナルの全館空調システム「エアドリームハイブリッド」はグッドデザイン賞も受賞しています。
出典:住友林業の家 公式サイト 全館空調システム「エアドリームハイブリッド」
そんなオリジナル商品に新たに追加されたのが、「外気冷房」という機能。
正直、「どういう機能?」という感じですよね。
これは「外が涼しい時には外気を取り入れて家の中を冷やす」という空調技術です。
つまり、家の中をずっと機械的に冷やしっぱなしにするのではなく、自然の力も上手に取り入れながら家の中をいつも快適な温度にしますよ、というコンセプト。
「外との熱の行き来がないから家の中はいつも快適な温度です」がうたい文句の従来の「断熱」の一歩先をいく技術なんですね。
通常の冷房と外気冷房は温度に応じて自動で切り替わるようになっているので、面倒な切り替え作業なども不要とのこと。
自然に、自動的に省エネな生活ができるというのはエコ意識の高い方にとっては魅力的ですよね。
外気を利用して冷やすのであれば、エアコンのように「手足が冷えすぎる」ということもないでしょう。
「エアコンによる不自然な冷え方が苦手だ」という方は要チェックの新空調です。
(ただ、このところ夏は猛暑というより酷暑ですから、外気が涼しい日なんてあるのかな?というのは疑問ですが!)
知ってた?グラスウールは地震にも強い
グラスウールのメリットといえば、「湿気に強い」「シロアリに強い」「断熱性が高い」ということを挙げられることがほとんどですが、実はもうひとつ、これからの家づくりには欠かせない強みがありました。
それは、「地震に強い」ということです。
広島建設さんのブログは様々な断熱材のメリットやデメリットを比較しているのがとても参考になります。
そこで、グラスウールの強みとして「地震への耐性」が挙げられているのです。
⇒ 参考:広島建設 公式サイト 住宅に使用される断熱材の主な4つの種類を徹底解説!
グラスウールは柔軟性が高いため、地震に伴う変形にも強いのだとか。
これは、ただでさえ地震大国で、最近になって地震が頻発している日本にあっては心強い特性ですよね。
また、圧倒的に施工件数が多いので住宅メーカー側も実例を参考にしやすく、致命的な失敗を回避やすいという点もメリットだと言えるでしょう。
ほとんど採用実績のない断熱材を使ったら、どんなことが起きるかわかりませんからね。
採用される件数が多いということは、それだけでも信用に値する建材だと言っても過言でありません。
ただ、デメリットとして「隙間なく施工するにはそれなりの技術が必要」とのことですから、やはり業者の見極めは大事ですね。
住友林業くらい信用度の高いメーカーであれば職人さんもそれなりのレベルの方を使っているでしょうから心配はないのかもしれません。
が、なにか少しでも心に引っかかることがあるのであれば、お住まいのエリアでの住友林業の口コミなど調べてみることをオススメします。
【まとめ】適材適所な断熱材の使い方で、業界トップメーカーを追う
今回は「断熱材」という観点から住友林業の家づくりについてまとめました。
ポイントは、
- 住友林業では、断熱材として天井と壁に「グラスウール」を使っている
- 床下断熱には押出法ポリスチレンフォームを採用
- グラスウ―ルはエコで安全、シロアリにも強い
- 従来よりも断熱材を厚くすることで断熱性能を向上させている
- 建物全体の断熱性能を表すUA値では、一条工務店にも負けていない
あまり断熱性の高さを前面に押し出していない印象もある住友林業でしたが、トップを走るメーカーに引けを取らないレベルであることがわかりました。
ただ、一条工務店には「0.25」という驚異的なUA値を誇る商品「i-smart」があります。
住友林業の家も、これに負けない省エネ商品を開発して業界全体のレベルを底上げしていってほしいものですね。
平屋建ての総合情報
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