ツーバイフォーの家は火災保険料が安くなる!その理由とは?

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火災保険料は、補償内容や建物の立地条件だけではなくその構造によっても変わってきます。

 

一般的に「ツーバイフォーの家は伝統的な木造住宅に比べて火災保険料が安い」と言われていますが、その理由とは?

 

また、その差はどのくらいになるのでしょうか。

 

「火災保険」という観点からツーバイフォーのメリットやデメリットについて考えてみたワン。

 

保険は「万が一」に備えてかけるもの。

 

しかし、その「万が一」が起こる確率は保険対象となる建物の状態によって異なります。

 

火災保険料は構造によって違う!

例えば生命保険を例にとって考えてみると、身体が弱い人(持病をもっている人)は健康な人に比べて病気にかかるリスクも高い。

 

ということは、保険を使う可能性が高いわけですよね。

 

だから、持病がある人は支払う保険料が高く設定されていたりします。

 

また、年齢が上がるほど病気や死亡のリスクは高くなるので若い人よりも保険料が高かったり。

 

同様に、住宅にかける火災保険でも「火災のリスクが高い家」とみなされれば火災保険料が高くなりますし、逆に構造的に火に強い家なら保険料は安くなります。

 

具体的には「構造」で判断されるのですが、ツーバイフォーの住宅は従来の木造住宅よりも火災保険料が安い!

 

ツーバイフォーとはその名の通り2×4㎝の規格化された木材を使って家を建てていく北米式の木造住宅。

 

梁や柱など「点と線」で家を支える伝統的な日本家屋とは違って、「面」で建物を支える構造なので地震に強い!断熱性も高い!という点が人気です。

 

ツーバイフォーが安いわけ

「ふ~ん。同じ木造でも、構造によって強度が違うのね。でも、素材が木であることには変わりないんだし、火事で燃えやすいのは一緒じゃない?」

 

そのように思われるかもしれませんが、ツーバイフォーの住宅は従来の木造住宅に比べて火の回りが遅い!

 

ゆえに「省令準耐火建築物」(簡単に言うと、「火事に強く、燃えにくい建物ですよ」という認定)として認められるため、火災保険料が安くなるんです。

 

では、普通の木造とツーバイフォーで火災保険料はどのくらい違うのか?

 

「価格.com」の保険料比較サイトを利用して調べてみましょう!

 

  • H構造(非耐火構造。従来の木造住宅はここに該当)で火災・風災を補償する場合・・・168,930円
  • T構造(耐火構造。例えば、ツーバイフォー)で火災・風災を補償する場合・・・79,320円

 

ツーバイフォー住宅のほうが、火災保険料が50~60%も安くなるという計算!(10年一括払いの場合)

 

保険料って、構造だけでこんなにも違ってくるものなんですね。

 

ツーバイフォーなら地震保険の保険料も安くなるので一石二鳥。侮れません!

 

だからといってツーバイフォー万歳!とも言えない

「そっか、なら木造で家を建てるならツーバイフォーがいいね」

 

・・・火災保険料を節約しようと思えば、そんな感じで構造の段階からこだわる必要があるでしょう。

 

ただ、ツーバイフォーだと壁が多くなったり、窓の大きさや場所が制限されたり、好きなようにリフォームできなかったりとデザイン的な自由度が下がるというデメリットもあります。

 

どちらも一長一短ありますので、火災保険料の比較だけを見て「木造ならツーバイフォー」と決めてしまうのはもったいないですね。

 

マイホームは、人生最大のアート作品ともいえるもの。

 

安易に「お金重視」で考えず、あらゆる観点から検討を重ねて本当に納得のいく家造りを目指したいものです。

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