住宅ローンって完済したらやることとは?完済前に買い替えはできる?
住宅ローンを完済すれば長年の呪縛から解放されたような気分になって、あらゆる手続きが終わるかのように感じるものです。
しかし、住宅ローンを完済したら最後にやることもあるようで、その代表的な手続きといえば抵当権の抹消手続きでしょうか。
抵当権とは、金融機関と住宅ローンの契約を結ぶ際に、もし契約者が住宅ローンを支払えなくなった際に金融機関が住宅を処分できるように担保として預かれる権利のことです。
いわば金融機関の保険みたいなものなのですが、住宅ローンを支払い終わればその家は正真正銘契約者のものとなるので、この抵当権は必要ありません。
そのため、住宅ローンを支払い終えれば消しておくのですが、これをしておかないと住宅ローンを支払い終えたことを客観的に証明できないので、ぜひやっておきたいところです。
住宅ローンは言ってしまえば人生で最も大きな借金で、完済した後は何とも言えない達成感と安堵感がやってくるかと思います。
そんな住宅ローンを支払い終えた次の日にはついお祝いなんて開きたくなるものですが、その前にやるべき手続きは終わらせておきたいものです。
まず、住宅ローンを完済してやるべきことは抵当権の抹消手続きです。
住宅ローンを借りているとき、住んでいる家は厳密にいうと契約者のものではなく、金融機関が預かっているものとなります。
しかし、住宅ローンを返済すれば完全に契約した人のものとなるので、必ずやっておきたいですね。
あと、火災保険についても住宅ローンを支払っている最中は金融機関へ優先的に支払われるようになるので、こちらの手続きも忘れずにしておきたいところです。
住宅ローンの支払いが完済していないにも関わらず、引越しなどの理由で別の家に買い替えをしなければいけない状況もでてくるかと思います。
しかし、住宅ローンの支払いが終わっていないのに買い替えなんてできるのかと不安に思うこともあるかと思いますが、実際のところはできるようになっているようです。
まず考えられるのが、今支払っている家を売却する方法です。
今住んでいる家の資産価値がまだあれば、家を売り払った後にローンを支払っても現金が残るので、そのお金を新しい家を購入する足しにできるかもしれません。
ですが、こうしたパターンはレアかなと思うので、基本的には今支払っている住宅ローンに追加して新しいローンを上乗せする買い替えローンを利用するのが一般的かなと思いますね。
1つの住宅ローンを支払っている最中は、基本的に2軒目の住宅ローンは組めないようになっています。
住宅ローンは2000万円以上のお金を20年から30年もかけて返済するものとなっており、契約する人だけでなくお金を貸す銀行側も貸し倒れされるというリスクがあります。
それだけ大きなお金を借りている人に対して、2つ目の住宅ローンを貸し付けようと銀行はまず考えません。
また、借りようとしても余程のお金持ちでもない限りは、組むことはできないかなと思いますね。
ですが、1軒目の住宅ローンを返済した上でまだ資産があるのであれば、もちろん2軒目の住宅ローンを組むことはできます。
ただ、2軒目の住宅ローンを組む際は年齢の上限に引っかかる可能性は非常に高いので、その点については気を付けておきたいかなと思います。
住宅ローンが完済するとそれだけでうれしくなってしまうものですが、最後に行っておくべき手続きは把握しておきたいところですね。
その1つには抵当権の消滅という代表的なものがありますが、もう1つの火災保険に関する手続きは忘れがちかもしれません。
火災保険は購入した家が家事などになってしまった際に降りる保険ですが、住宅ローンを完済していない際は支払先が契約者よりも契約を結んでいる金融機関に優先的に支払われるようになっているのです。
しかし、住宅ローンを支払った後ならば所有権は完全に契約者となるので、この火災保険の優先権についても消滅しておく必要があります。
この手続きは火災保険によっては会社が積極的に告知してくれる場合もありますが、念のため聞いておいてもいいかもしれませんね。
誰もが住宅ローンは完済するためにお金を支払いますが、あまりに大きなお金の支払いになるので「住宅ローン控除」という制度によって日常生活に支障が出ないようなサポートが用意されています。
住宅ローン控除とは、10年間の間は住宅ローンの残高の1%については控除が受けられるようになっています。
たとえば、2000万円の住宅ローンが残っていれば、その年に限っては20万円の控除を受けらるようになっており、住宅ローンを組んでいる人はぜひ利用したい制度です。
しかし、この制度は10年間という期間が決まっている上に、住宅ローンが残っていなければ利用することもできません。
そのため、あまりに早すぎる完済は損となる場合もあるので、計画的に返済を進めたいですね。
平屋建ての総合情報
スポンサーリンク
同じカテゴリの記事
- 控除はいつもらえる?初年度と2年目の違い
- 繰り上げ返済を併用する際の注意点と借り換えについて
- 中古住宅の場合の条件や注意点
- ローン残高によって還付金が変わる?
- 単身赴任でも受けられますか?転勤はどうでしょうか?
- 夫婦で受けるメリットとは?共働きならば別々に申請できる?
- 夫婦合算で申請する最大のデメリットは離婚!
- 初年度に申告漏れしたらどうすればいい?
- 初年度に受ける際の必要な手続きと必要書類と注意事項
- 初年度の還付時期は?還付金が少なくない場合の理由
- 育休中の事情を調査!申請はできるのか
- 年収500万円で頭金なしで組むのは危険ではないか?
- 年収500万円だといくらまで借りられる?3000万円が限界か
- 年収400万円で頭金なしは無謀?審査に落ちる可能性は
- 年収400万円だと、いくら借りれる?3000万円は可能か
- 家のローンが払えないと一体どうなる?競売にかけられるのか
- 何年で返すのが得策?平均的な返済期間は何年なのか調査
- 一括返済したいけどメリットは?デメリットはあるのか
- 一括返済を求められることなんてあるの?
- 一括返済において気を付けておきたい税金問題
- 一括返済する場合と借り換えにおける注意点
- ボーナス払いが損って本当?はい、デメリットが多いです
- 自営業でも通りやすい銀行はある?
- 自営業だと通らない理由は?借りれないと家が建てられない
- 自営業だと頭金は必須?ないと審査が通らなないかも
- 自営業の場合は所得が審査の対象になる点に注意!
- 自営業で返済ができないときの対処法、滞納するとどうなるの
- うつ病でも組む方法はある?
- 車のローンを上乗せはできる?借り換え時も可能なのか
- 落ちた!まずは原因を考えてみましょう
- 「落ちたい」場合どうすればいい?
- ネット銀行でもダメだった!何が原因?
- オーバーローンってバレると問題になる
- 便利そうな親子リレーローンですが大きなデメリットがあると聞きました
- 完済した平均年齢はどれぐらい?繰り上げ返済はした?
- 完済するメリットを徹底検証!やっぱり返済は早いほうがいい?
- 完済後に必要な手続きは?繰り上げ返済手数料が一部無料?
- 金利は事前審査を利用すると下がるのか
- 金利引き下げ交渉のポイントは借り換えのタイミング
- 10年後、20年後の金利を予想!約1.0の上昇が濃厚
- 金利が急に上昇することはある?
- 無担保で借りる際は金利は高くなる
- 無担保を使うのはメリットよりデメリットの方が多いのが現実
- 金利の見直しを交渉したいけど、そんなことできるの?
- マイナス金利の際に選ぶべきもの
- フラット35で見る金利の推移とフラット35sの魅力
- 金利上昇の前に対応したいこと
- 繰り上げ返済の効果
- 早く返し終わると不利になる?
- 返済しすぎると貧乏になる?ボーナス払いも計画的に
- 派遣社員の審査の要は勤続年数?
- 経過観察や肝機能の問題で再審査で落ちる?
- 健康診断の重要な項目と費用、受けていないとNG?